乾燥肌のかゆみを何とかしたい!

乾皮症や乾燥肌は、皮膚が、「かゆみ過敏状態」になっている状態です。

 

なぜ肌は乾燥するのでしょうか?

 

肌が乾燥するのは、肌の表面に血液が来ないからです。

 

5月から10月くらいまでの、気温が高く湿度が高い時期は、
保湿をするとかえってベタベタして不快ですし、
あせもができてしまうこともあります。

 

なぜなら、このような時期は、気温が高く、
皮膚の末梢まで血流が保たれ、
あせも皮脂も活発に分泌されるからです。

 

ですが、11月くらいになり、気温が下がり、空気が乾燥してくると、
肌の乾燥も急に始まります。

 

冬場に肌が乾燥するのは、空気そのものが乾燥しているというのも
一つの理由ですが、最大の理由は、
気温が下がることによって血流が皮膚の表面に来なくなるからです。

 

寒くなると、私たちの体は体温を逃がさないように皮膚の血管が収縮し、
血液が減ります。

 

ですから、冬場は、しっかり保湿することが必要です。

 

年齢が高くなると、皮膚の保湿力は若い頃に比べるとかなり低下します。

 

冬場は、乾燥しないように、保湿をしっかりとしましょう。

乾皮症(かんぴしょう)

乾皮症は、皮膚が乾燥してカサカサになったり、
鱗のようになったりして、ポロポロと皮膚がはがれてくる病気です。

 

乾皮症は高齢者に特に多く、他に軽症のアトピーも関係します。

 

・乾皮症のメカニズム

 

乾皮症の発端は、皮膚の乾燥です。

 

冬場、コタツに入ったり、エアコンにあたったりすると、
肌の乾燥が酷くなります。

 

また、石けんや洗剤を使いすぎて、
皮膚のバリア機能を落としたり、
垢すりをして皮膚のバリアを自分でこわすなどしてしまい、
皮膚のバリアがはがれて落ち、乾燥が進み、乾皮症になります。

 

皮膚のバリアが剥がれ落ちてしまうと、NGFが出て、
本来は真皮と表皮の境界部にある知覚神経の末端が、
表皮の中まで伸びてしまうことになります。

 

そうなれば、神経末端が皮膚表面に近づいている状態なので、
感覚が敏感になり、水に触っただけ、お湯に触っただけ、
着替えのときに衣服が触っただけでも、それが刺激となり、
興奮がC線維を駆け上がり、かゆみが発生します。

 

かゆみ過敏状態のときは、かゆみとは無関係の刺激であっても、
脳はかゆみと感じるため、軸索反応も起こり、かゆみが広がります。

 

その状態の肌を、かゆいからと言ってかいてしまうと、
インターロイキン1やTNF−αが出て、
マスト細胞が脱顆粒するので、ヒスタミンが放出され、
ますますかゆくなってしまいます。

 

乾皮症や乾燥肌にならないようにすることはとても大切です。

 

そして、肌を乾燥させてしまい、かゆみを感じたとしても、
その時点でかいてしまわないようにしましょう。

かゆみ過敏状態を治すには

かゆみ過敏状態を治すためには、
まず、失われた皮膚のバリアを補修することが最重要です。

 

皮膚のバリアを補修するアイテムには、
たとえば、ワセリンや保湿剤があります。

 

そして、垢すりや木綿のタオルなどで身体を洗ったり、
乾布摩擦をしないようにします。

 

肌が乾燥しやすい人、あるいは乾燥しやすい時期は、
繊維質のもので身体を洗ったり、ボディーソープを使って洗うと
肌のバリア機能が失われてしまいます。

 

石けんを使うときは最小限にし、
エアコンを使うときは、同時に加湿器も使うなどして、
皮膚を乾燥させないように気をつけましょう。

 

少しかゆい程度の乾燥肌であれば、
保湿と日常生活に少し気を配るだけで治ります。

 

乾燥肌を酷くしてしまい、
かゆみ過敏状態にならないように気をつけたいですね。

 

ですが、乾燥が強く、乾皮症になっていて、
かゆみが強く、かきこわしてしまっていて、
表皮細胞が傷ついている場合は、
ステロイドの外用も必要です。

 

かゆみを我慢できずにかいているうちに、
イッチ・スクラッチサイクルにはまり、
サブスタンスPやインターロイキン1などが放出されると、
ますます大変なことになってしまいます。

 

ひどい乾皮症の場合は、保湿剤とステロイドの両方を塗りましょう。

 

それでもかゆみが酷い場合は、抗ヒスタミン剤の内服も必要です。

乾燥肌に垢すりは厳禁!

垢すりをすると皮膚の角質層、つまり皮膚のバリアを
全て取ってしまうということになります。

 

垢すりでとれる「垢」を、老廃物だと思っている人が多いのですが、
ここで取れる「垢」は、皮膚です。

 

乾燥肌を自覚している人、アトピーの症状がある人は、
木綿のガーゼで洗うことも避けるべきなのです。

 

毎日お風呂に入り、洗浄力の高いボディーソープで身体を洗えば、
当然、肌はダメージを受けます。

乾燥肌の人におススメな入浴方法

乾燥肌の人におススメな入浴方法とは、
男性であれば、毎日朝、もしくは夜にシャワーを浴びるか
湯舟に浸かり、髪の毛は毎日洗うけれど、
シャンプーはなるべく少なめにする、
そして、シャンプーを流した後は、その泡が伝った背中なども
しっかりすすぐようにしましょう。

 

身体を洗うときは、少量の低刺激石けんを手でよくあわ立て、
その泡で洗うようにします。

 

もちろん、しっかりすすいでくださいね。

 

女性の場合も、シャンプー、石けんは低刺激なものを使い、
長期的に見て、皮膚のバリアをなるべく傷つけないものを使うようにしましょう。

 

そして、すすぎはしっかりと、乾燥が気になる場合は、
男女とも保湿剤を、入浴後すぐにつけるようにすると良いでしょう。