ヘルペスを治す

ヘルペスには、「単純疱疹」と「帯状疱疹」の2つの種類があります。

 

「単純疱疹」と「帯状疱疹」の大きく異なる点は、
原因となるウイルスです。

単純疱疹

単純疱疹のウイルスは、皮膚にすんでいるもので、
風邪をひいたり、疲労が溜まったり、日焼けをすると、
皮膚の免疫力が低下します。

 

すると、ウイルスが活動をはじめ、表皮と真皮の境界部分で
水疱をつくり、痛みを感じます。

 

単純疱疹といえば、水疱が唇にできる「口唇ヘルペス」や、
性器にできる「性器ヘルペス」があります。

 

ほかにも、全身のあらゆる部位で発症する可能性があり、
たとえば「角膜ヘルペス」や「カポジ水痘様発疹症」などがあります。

 

症状は、初めて感染した場合が最も酷いという場合が殆どで、
水疱の痛みのほかにも発熱などの全身症状が出たりします。

 

水疱は痛みを伴いますが、痛みの神経である線維と、
かゆみの神経である線維の、どちらの神経末端でもウイルスが増えて刺激します。

 

ですから、痛みもかゆみもある「痛がゆい」という症状が出ます。

帯状疱疹

帯状疱疹のウイルスは、水ぼうそう(水痘)のウイルスと同じです。

 

水痘ウイルスは、神経細胞に親和性があるので、
水ぼうそうにかかったことがある人の体では、
脊髄後根神経節や、三叉神経に必ず潜んでいます。

 

そして、何らかの原因、たとえば風邪を引いたり、
疲労が溜まったり、ストレスが溜まるなどして、
全身の免疫力が低下すると、このウイルスに対する抗体が減少し、
ウイルスを制御することができなくなってしまいます。

 

すると、神経節でウイルスが増殖し、末梢へ向かって逆流し、
神経節から皮膚に向かって神経の中でウイルスが増えます。

 

神経を壊しながら皮膚に向かったウイルスは、
最終的に皮膚にたどり着き、水疱を形成します。

 

帯状疱疹になると、あらゆる知覚神経が障害されるので、
触覚の鈍麻や、ぴりぴりとする激しい痛み、
しびれやかゆみ、痛み、ムズムズする感覚など、
様々な症状で経過していきます。

 

とはいっても、始まりはとても辛い痛みです。

 

そして、この痛みで、皮膚に異常が起こっていることに気づく人が多いです。

 

また、発疹が目に見えない段階から、
チクチクするような痛みを感じる人もいます。

 

帯状疱疹も、単純疱疹と同じで、
表皮と真皮の境界部分に水疱ができたり、
浮腫性の紅斑臥できたりしますが、
これは神経の走行に沿って規則的に配列します。

 

しばらく経過し、発疹が治って痛みが取れると、
今度は、痛み刺激によって抑えられていたかゆみの信号が顕在化するので、
痛がゆい状態になります。

ヘルペスを治すには

ヘルペスを治すためには、まず、活動しているウイルスを抑えることが必要です。

 

単純疱疹も、帯状疱疹も、抗ウイルス剤を内服したり、
点滴したりして治療します。

 

外用薬が処方されることもありますが、
実は、ヘルペスに対しては外用薬はあまり効かないそうです。

 

また、帯状疱疹のときのかゆみは、
知覚神経障害の治癒過程で生じる異常感覚の一つなので、
抗ヒスタミン剤は効果がありません。